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貴方を思い出すと私は哀しい

呉西しの さんが、綴ったり綴らなかったり。ノベルとか小説とか書いています。御用の方はonisisino@gmail.com まで。HP: http://onisisino.xyz

11/18 雑記

雑記

雑記

 

先生の話

 

 

 

 

 

 

小学生5年、6年生のときの話。

 

 

 私は家庭の事情で小学校を転々としており、少しすれていた。

 H小学校には小学5年から卒業まで過ごしたのだが、この時の担任がY先生という男の先生だった。

 

 白髪交じりの髪がピンと立つ髪型は、ハリネズミを彷彿とさせる。

 いつもニコニコしており、滅多に怒ることがなかった。

 

 

 Y先生が担任になり、初めの挨拶の時のことだ。

 

 

「はじめまして。Yです。この5年3組のクラスではあるスローガンを持ち、気持ちよく過ごしてもらいたいと思っています」

 

 Y先生は、ニコニコしたまま、少し大きな声でそのスローガンを口にした。

 

「このクラスのスローガンは『自分で考え、判断し、正しく行動出来る子』です」

 

 後にY先生は、事あるごとにこのスローガンを口にする。

 2○歳になった私が今でも思い出せるほど何回もだ。

 

 

 当時『自分で考え、判断し、正しく行動出来る子』というのは容易に思えた。

 しかし、今、振り返るとこのスローガンは永遠のテーマに感じる。

 

 

■自分で考える

→出来る

■判断する

→出来る

■行動する

→出来る

 

 

 一つ一つ見ると、なんてこともないスローガンなのだが、人間には無意識というものがあるし、意識して考えを放棄することがある。

 周りもやってるし~、責任が~、などと目を背けたり、逃げたくなるような時がある。

 

 判断もそうだ。

 他人に委ねてしまいがちになり、自分の思った通りの結果にならないと人のせいにしたくなる。

 

 

 そうして最後に、『正しく行動する』だ。

 この年になっても『正しい』がよくわからない。

 

 

 人間にはいくつかの正しいがある。

 今正しいのか、結果的に正しいのか。

 感情に流されると時に、自分は正しいと思っても他人を傷つけることがある。

 

 

 先生が私に残した言葉は、義務教育を卒業した今も、私をつなぎとめ、考えさせているのだ。

 私は先生が言っていたように『自分で考え、判断し、正しく行動出来る子』でいるだろうか。