貴方を思い出すと私は哀しい

呉西しの さんが、綴ったり綴らなかったり。ノベルとか小説とか書いています。御用の方はonisisino@gmail.com まで。HP: http://onisisino.xyz

雑記 でも心が痛い

 

雑記です。

当たり障りある日記。

 

 

 

 昨日事務所のラジオで「交際相手に求める条件」という内容を放送していた。

 残念ながら忙しく内容は聞けなかったのだけれど。

 

 私はそれを聞いた時(お付き合いする相手に何も求めないなー)と思った。

 けれど、仕事終わりの帰り道、ふとそのことを思い出したのだ。

 

 漠然と(自立している人がいいな)と思った。そうすると後から後からいろいろなものが出てくる。

 たとえば(誰にでも優しい人がいい)(顔が好みなら尚いい※イケメンは怖いので優しそうな顔が好き)などなど。

 

 でも最後に(でもさっき思ったこと全部なくてもいいから、両親がいない人じゃなきゃ一緒にいられないな)と思い、落ち着いた。

 

 

 幸せの感度は人それぞれだと思う。

 それが共感、共有できないと一緒にいるのは少し辛い。 

 

 私は生まれてすぐに両親を失ったわけではないけれど、失う過程でいろいろ傷ついた。

 それに関して、両親に恨みやつらみはいまさらないけれど、劣等感ばかりある。

 私の家は経済的に苦しかったし、悲しい思いや、怖い思いもしたけれど、それはもう過ぎた話で、淡々と仕方ないことだよなあと自分に言い聞かせている。

(両親は若くして私が生まれたことによって結婚したのでこうなってしまったのは仕方がないんだと思う)

 

 けれど、両親がご健在で幸せな家庭で育った異性とお付き合いするとなると違う。

 価値観の違いや、幸せのベクトルの違いに気が狂いそうになる。

 とても熱いもの、冷たいものを触った時に痛いと感じるように、触れたことのない温度に気が狂う。

 

 こうなると異性へのハードルがとてつもなく上がってしまう。

 両親と不仲、過去にもめたことがある、両親の離婚、再婚と言われてもパッとしない。

 同情、努力有の同調もまた話をするだけ虚しい。(ので、とても仲のいい人にも一部にしか話さない)

 

 

 十代後半の時から、この答えに行きつき、なんとか一人でしっかり生きられないものか考えた。

 それで二十五歳までに結婚できなければ家を買おうという結論に至った。

 両親がいないことを伏せて、このことを酒の席で言うと「二十代で家? 老後? 考えすぎでしょ」と笑われた。

 

 両親がいない、ということにはいろいろと弊害がある。

 たとえば、大きな決断をする時に相談できない、(どんな些細なことでも)援助を受けられない、病気や事故にあっても自分でなんとかしなければいけない、賃貸契約の際に保証人を探さなければいけない、結婚などの際に両親を紹介できない。など。

 

 援助、病気、事故が特に厄介だ。

 実家がない(戻れない、失業、無収入になると地獄)病気、事故(働けなくなると地獄)。

 これが高校卒業後からずっと私の後を付いてきている。(高校入学、卒業できただけでもありがたいと思っているけれど)

 

 働かなければ死ぬ、呼吸をしていてもお金が掛かる。

 これが死ぬまで続く。

 その覚悟は社会人になってゆっくりと出来ていくようになっていった。

 けれど、ふと老後のことを考えると不安になる。

 いつまで私は働けるだろう。いつまで体は満足に動くだろう。

 世の中は恐怖だらけだ。

 

 まったく、酒の席で「考えすぎだ」「若いうちはお金を使って遊ぶべきだ」という人たちは無責任だと思う。

 

 結婚すれば解決するという人もいる。

 でも、上記で書いたように幸せな生活を送れるような気がしない。

 想像するだけで鳥肌が立つようなハッピーライフに私が描かれている気がしない。百万歩譲って通りすがりになるくらいしか。

 

 なにより今まで自分の足で生きていくのに精いっぱいだった。

 いまさら誰かに生活をゆだねるだなんて怖い。

 

 とりあえず自分の死から逆算して、家を買うことにした。

 私の年齢は想像にお任せするけれど、やっとその準備が整い、念願の夢の一歩を手に入れることとなった。

 無理のない返済。無理のない将来設計。

 逆算してもこのままいけば老後も安泰だろうとフィ ナンシ ャ ルプランナーの方にお墨付きをもらった。

 火災保険、生命保険に加入する。

 ハンコを押した後、はたと気が付いた。私が死んだ後に受け取る人がいない。

 

 聞くとまったくゆかりもない親戚に資産がいくようでなんだかシャクだなと思った。

 なので、もし死んだら、同じような境遇の子たちが集まる施設へ送ってもらえるようにした。

 すべては自己満足で、私の気持ちの問題。別に感謝されなくてもいい。

 

 そういえば身近な人も家を買った。

 新築一戸建て。

 姉が保証人、母親が数千万だしたそうだ。

 本人はパチンコに行ったり、風俗に行ったり、いい車に乗って、借金をする。

 生まれが違えば、そういう暮らしもいいんだろうなあと思う。

 次に生まれ変わったら両親健在の家庭で甘々に育てられて、大学とか行ってみたいな。

 

 でも今の私の人生ではできない。

 失敗が許されない。踏み外せない。

 なぜなら両親がいないから。

 正しく生きなければいけない。

 責任は全て自分に降りかかってくるから。

 

 だから、せめて、この苦しみがわかる人としか一緒に暮らせない。